Infntile acropustulosisの3例

摘要

症例1：生後，14日，男児．生後13日目より両手足に膿疱が出現した．受診時には，両手背，足背に直径2血m大の境界明瞭な膿疱を認めた．症例2：生後10か月，男児．生後6か月頃より両手足に小水疱，膿疱が出現した．約1か月周期の増悪，緩解を繰り返し，当院受診した．症例3：2歳8か月，女児．約半年前から両手足に瘙痒を伴う小水病，膿疱が出現した．近医でステロイド外用したが無効であった．その後も約2週間周期の増悪，援解を繰り返し，当院受診した．3症例の皮膚生検では，表皮内に単房性の膿疱がみられ，膿疱内には多数の好中球と好酸球を認めた．小膿疱の直接検鏡では疥癬虫体，卵，糞，および真菌要素を認めず，一般細菌培養，真菌培養検査も陰性であった．以上の所見から，IAP（infantile acropustulosis）と診断した．