塩酸セベラマーの副作用に対し漢方治療が有効であった3例

摘要

慢性腎不全になると、腎機能の廃絶により電解質のバランスが保てなくなる。 維持透析患者においては、透析のたびにナトリウム、カリウム、クロライドは補正されるが、カルシュウムとリンはヴィタミンD製剤とリン吸着剤を用いて補正している。 リン吸着剤は、古くはアルミゲルが用いられてきたが、アルミニュウム脳症を引き起こすため使（1）用中止となり、炭酸カルシュウムを中心に、牡蛎等のカルシュウム剤が使われてきた。 しかし炭酸カルシュウムは、高カルシュウム血症を時に生じ、患者の骨代謝に悪影響を与えることが欠点であった。