韓国伝統医学のバイブル『東医宝鑑』について 近世東ァシァに与影響を中心に

摘要

平成24 (2012)年6月14日(木曜日)に公益社団法人中央日韓協会の主催で,在日韓人歴史資料館の会場で講演会が開催された。講演は同協会の理事飯島博氏の司会により進行がなされ,和やかな雰囲気の中で始まった。『東医宝鑑』は,2009年7月31日,第9次ユネスコ世界記録遺産国際諮問会議委員会議において医書としては,世界で初めて世界記録遺産となった。大韓民国では,7番目のユネスコ世界記録遺産となり,アジァでは最も多くの世界記録遺産を保有し,世界では6番目を数える。同書は,2010年に年の歲月を費やして編纂が終了した1610 (光海君3)年から数えて400年目を迎え,韓国はもとより我が国でも記念式典などが催された。