院内読書会のススメ一読んで学んで「癒す」コミュニティ構築へ

摘要

これからの医院は，訪れた患者によい治療をしているだけではなく，地域において，持続的に医療 サービスを提供するために必要なことを常に考えることが，経営のリスクマネジメントにおいて非常治療から予防へ急速にシフ卜しているプライマリ ケアにとって重要なことは，サ一ビスを受ける 患者はもちろん，提供する医療人もまた共に成長できるパー卜ナ一のような関係の構築であろう.なぜならば，ジェネラリストの要件はさまざまであろうが，プライマリ ケアの推進とは，すなわ ち健康增進である.医療人は患者のメン夕一として，臨床的な側面だけでなく食事や運動，就業，就 学支援やワークライフバランスの改善など多面的に患者をみていけることが必要だ.教育の世界において，「学ばざる者，教えるべからず」という心得がある.これは当に医療人，とく にプライマリ ケアに携わる側の視点としても重要だ.簡車に誰にでも可能な学習，それは「読書J. 本を読み，自らの治療や健康增進のために学ぶことは，治癒を願う患者本人にとって有意義である. したがって，治したい，健康でいたいという患者の読書や自己学習を支援することも，プライマリ-ケアの重要な任務となるだろう.