消化器疾患への中医学的アプローチ

摘要

松田よろしくお願いします。 私の講演は，漢方で行われております望診の中の一つの領域であります舌診のお話です。 私は医師になってから，内視鏡専門医を目指して内視鏡学を勉強してきたわけですが，これは内臓を直接覗いて組織まで探って調べる方法でやるわけで，ある意味で医師にとってストレスのない医学の領域です。 ところが，その検査法でもうまく診断できない病気があることがわかり悩みました。 そのときに東洋医学に光明を見出し，特に東洋医学の診断学である四診に興味を持つようになりました。 以後15年以上，舌診にこだわってやってまいりました。