チベット古典『四部医典』の分類不詳生薬補遺—チベット本草書『晶珠本草』での分類から

摘要

筆者の所属する「チべット医学研究会」では、チベット伝統医学の最も重要な古典で、U世紀頃に成立したと推定される『四部医典』(rgyudbzhi:ギュ一シ))を検討してきた。そしてその第二部「解釈タントラ(bshadrsyudご内め薬物理論を論じた3章分の訳一狂を発表し、さらに早稲田大学中央ュ—ラシァ歴史文化研究所の事業の一環として、訳註収載生薬四00余種の学名?漢名?図譜(ダライラマ5世の摂政サンギェギヤムツオ〔sangs rgyas rgya mtstio'一六五三?一七0五〕が作らせたカラーのタン力〔掛図〕)その他を含むデ—タべ—スを公表した。