『金匿要略』平成新釈百合狐惑陰陽毒病脈証井治第三「百合病」

摘要

山田業広は『金匿要略札記』で,本篇の条文の部分は,諸書によって異同があり,各句を校勘し難いので,『外台』『千金』『巣源』などの条文を並列掲載して参考に供する,と述ベている。 　 そして,現在の痘瘡,麻疹,徴毒などが昔はなかったのをふまえると,昔あって今ない病気があったとしても,それを否定せず,そのまま聖人開疑の一端として存すべきである,とする。