像内納入品「臓腑経絡」覚え書-清涼寺,誓願寺その他の内臓模型をめぐつて（下）

摘要

係にあることを示す一例である。 このような関係は,インド仏教以来の伝統でもある。 仏教では学習が必要な五つ学問（五明）があり,いわゆる中期大乗経典（注翌や玲伽唯識系の論書には,この「五明」すべての学習の必要性を説く傾向があるという（注笠「五明」の一つに「医方明」（医学壷学·呪法の学問）があり,特にチベット仏教においては,大蔵経の中に医薬専門の文献が含まれ,医学タンカ（注聖（図5）が作成され,現在でも大寺院などには僧医を養成する学院があり僧侶が学んでいる.