スェヒロタケとァスペルギルスによるァレルギー性気管支肺真菌症の1例

摘要

症例は気管支喘息に罹患している53歳男性である.胸部腫瘤影を指摘されて当センタ一を受診した. 気管支鏡検査により好酸球，シャルコ一ライデン結晶，真菌を有する粘液栓と気管支壁への好酸球浸潤，及びスェヒロタケが証明され,客痰からァスペルギルスが培養された.ァスペルギルス特異的IgE,ァスペルギルスとスェヒロタケに対する沈降抗体が陽性だつたため，両者によるァレルギー性気管支肺真菌症と診断した.フルチカゾン/サルメテロール配合剤，ィ卜ラコナゾ一ルを投与し，自覚症状，画像所見の改善を認めた.