C型肝炎ゥィルス院内感染への対応と対策

摘要

同一病棟で特定の期間に，複数(すなわち2例以上） のC型肝炎ウィルス（以下，HCV)感染者が発生した場合は，C型肝炎院内感染を疑い,病院長が中心となつて可能な限り早急に，徹底的な調査を行うことが重要である.調査では外部の専門家を含む調査委員会を設置するべきである.調査項目は，病棟内の他の入院患者のHCV潜伏感染の有無の確認·原因ウイルスの分子疫学解析·感染経路の推定·医療行為手順の確認などが挙げられる.