7.骨髄バンク 組織適合検査および適合ドナーの検索と選択

摘要

造血幹細胞移植は，種々の造血器腫瘍の有効な治療法である。非血縁者間での造血幹細胞移植では，患者と提供者の主要組織適合14抗原であるHLAの適合度が移植成績に大きな影響を及ぼす。近年，DNAによろHLAクィピンゲの普及により，HLA対立遗伝子(ァリル）レべふでの相違が移植成績に影響することが明確となった。現在，日本骨髄バンクでは，HLA-A，B，DR座のHLA 抗原型およびHLAァリルの適合度を基本に，血液型の適合，体重および年齢等を加味した適合度評価により適合ドナーの検索を行っている。また，最近では，特定のHLAァリルの組合せが，移植成績に影響することも明らかになった。