抗菌薬適正使用のための臨床検查部における包括的マネイジメント

摘要

抗菌薬適正使用とは，「正しく感染症を診断すること」，すなわち「正しく検査が実施され，正しく病原体検出が行われ，起炎病原体に応じた，正しい治療が実施されること」である。そのために検查涨にできることとして，1)検査が毎日実施できること，2)適切に採取された検体を受け付け，検査を実施すること，3)できる限り迅速に結果を報告すること，4) 正確に付加的情報を付けて主治医に伝えること,5) 検査室から情報を発信し，病院職員の感染症に関する興味と知識を増やすこと，があげられる。本稿では，これらの5つの点について，当院での取り組みを紹介する。