第50回日本人工臓器学会大会を開催して

摘要

九州?福岡での開催は第3回大会（大会長九州大学第2 外科井口潔教授）以来，実に47年ぶりであった。大会のテーマは「大切な人への人工臓器一次の50年に むけて」とした。東日本大震災という未曾有の大災害で多 くの同胞を失った日本人にとって，人に対する優しさが今 最も大事だと考えたからである。同時に，生体適合性に優 れた，患者さんに優しい人工臓器の開発研究の必要性を意 図したものでもある。大会長講演は"The Road Not Taken" 一異端，変人，唯我独尊，人と違うことを求めよ一とした。 亡き能勢之彦先生からの教えでもあるせ,物真似でない独 創性あふれる研究を若い人に求めるものである（図1)。