人工肺·体外循環1 P49人工肺機能付き振動流血液ポンプの基礎的研究

摘要

振動流ポンプは1つの人工弁を有する振動管の10～40Hzの縦振動により血液を駆出する独自の原理に基づく機構の血液ポンプである。 振動管内部の血液の慣性力を人工弁で整流することでポンプ機能を発揮する。 振動管内部に人工肺用中空糸を充填し、血液の酸素加機絶を付加した人工肺機能付き振動流ポンプを設計、試作し、一定の性能を得たので報告する。振動管は長さ100mm、内径23mmで、振動管の両端付近にサイドポートを2箇所設け血液流路とし、その一端に一方向弁であるジェリーフィッシュ弁を固定した。