家族性徐脈症候群

摘要

洞不全症候群，房室ブロックなどの徐脈性不整脈疾患は，加齢性変化にて多く見ら れるが，若年や家族性に認められる場合には遺伝的素因の関与が強く示唆される. 我々は，家族性ペースメーカ一植え込み患者の約半数で，心臓Na~+チャネル遺伝子 (SCN5A),またはラミンA/C遺伝子、LMNA)異常を同定しており，背景疾患を 考慮すると植え込み型除細動器や除細動機能付き両室ぺ一シング植え込みが望ましい 例もあり，家族性徐脈症候群における遺伝子スクリーニングは非常に有用であると考 える.