新規喘息治療：吸入ステロイド/beta_2刺激薬配合薬，抗コリン薬

摘要

喘息治療に必要な薬剤を抗喘息薬と呼ぶが，長 期管理のために継続的に使用しコントロールを目 指す薬剤(長期管理薬）と喘息発作治療のために短期的に使用する薬剤(発作治療薬)の2種類に分け られる.抗喘息薬で2010年以降，吸入ステロ ィド，あ刺激薬配合薬，抗コリン薬の力テゴ リーで日本で新たに臨床応用された治療薬に，吸 入ステロイド（inhaled corticosteroids；ICS)/長時 間作用性あ刺激薬（long-acting beta-2 agonists ； LABA)である，ブデソニド/フオルモテロール (シムビコート），フルチカゾンプロピオネィト/ フオルモテロール（フルティフォーム），フルチ力 ゾンフ口エート/ピランテロール（レルベア），長 時間作用性抗コリン薬(long-actmg muscarinic antagonist; LAMA)のチオト口ピウムがある. 本稿では，これら薬剤の特性について解説する.