ドイツにおける鶏肉·鶏卵·豚肉のダイォキシン汚染について

摘要

昨年12月下旬，ドィッニーダーザクセン州の飼料会社が製造した飼料からダイォキシンが検出された。汚染原因は，飼料用油脂製造会社が2010年11月11日から12月16日の間に供給を受けた工業用混合脂肪酸とされている。当該飼料用油脂製造会社が出荷した油脂を使用した飼料の給餌が疑われる鶏の卵の回収，豚及び鶏の殺処分等の措置がとられている。上記鶏卵がオランダに輸出され，加工食品に使用されており，また，当該鶏卵加工品がオランダから英国へ輸出された。また，デンマークにおいて，ドイツより輸出された汚染飼料を給餌された繁殖鶏が生産した鶏卵が食品製造原料用として使用されていた。ドィッにおいて汚染飼料を給餌された豚に由来する豚肉が，ポーランド及びチェコに輸出されていた。なお，ドイツ政府及びオランダ政府の調査の結果，現在までに，汚染食品の対日輸出は確認されていない。