麻疹入院児267例の臨床的検討

摘要

この4年半で当センターに入院した麻疹児267例について,感染経路やvaccine failure発生率やIgM&G (EIA)抗体保有状況など後方視的臨床検討を行った.年齢は2歳未満が56.2%で,感染経路は不明を除き集団保育の場52,4%,医療機関35,0%,家庭12,6%で, vaccine failureは全体で5,4%であった.未接種感染者はアレルギー·熱性けいれん児に多く,発症予防には早期接種指導や基礎疾患児への綿密な指導が望まれる.