ステン卜レス生体弁の大動脈弁置換術後弁尖穿孔 による再弁置換術の1例

摘要

Edwards Prima Plusステントレ ス生体弁(EPP 弁 ： Edwards Lifesciences 社, Irvine)はその血行動態の優位性のみならず，抗 石灰化処理による高い耐久性も期待されている. 今回われわれは，EPP弁移植時の機械的損傷に より大動脈弁逆流が進行し，5年で再弁置換にい たったと考えられる症例を経験したので報告す る.症例31歳，男. 主訴：心拡大の進行.現病歴：大動脈二尖弁による大動脈弁逆流に対 して，2005年1月，某大学病院で27mmの EPP弁による大動脈弁置換術を受けた.手術は subcoronary法で行われ，同時に拡大した上行大 動脈に対し，大動脈形成術も併施された.