胸椎骨病変を呈したPOEMS症候群の1例

摘要

胸椎骨病変を合併したPOEMS症候群の1例を経験したので報告する.症例.47歳，女.主訴：四肢のしびれ，歩行障害.既往歴：46歳時に全身散在性血管腫でレーザー治療を受けた.現病歴：2005年5月ごろから雨足趾のしびれが出現した.同年10月ごろには両下肢全体から臍部までしびれが上行し，徐々に四肢の脱力を自覚するようになつた.他院を受診し，全身性の軸索障害の診断により免疫グロプリン大量療法が行われた.しかし症状が軽快しなかったため，2006年9月に当院を紹介され入院となつた.