腰椎変性すベり症に対する経筋膜刺入椎弓根スクリュ一システム併用低侵襲片側後側方固定術の骨癒合率と曰本整形外科学会腰痛評価質問表(JOABPEQ)による臨床成績

摘要

われわれはこれまでに，当科における腰椎変性すベりに対するin situ fusionとしての後側方固定術(PLF) の長期成績がきわめて良好で，隣接椎間障害の発生もきわめて低頻度であり，すべりの矯正が必ずしも必要ないことを報告してきた.さらに2006年以降,.SEXTANT システム (Medtronic Sofamor Danek社，大阪） 併用片側PLF (unilateral PLF ： U-PLF)を施行し，'従来法に比べ術中出血量が半減し，手術創が約1/2となり，術後遺残腰痛が少なぐより低侵襲であることを報告した.今回さらに症例数を増やし，これらの骨癒合率と新たに日整会腰痛評価質問表(JOABPEQ)を用いた臨床成績について調査したので報告する.