化膿性腸腰筋炎と化膿性股関節炎を併発し敗血症性ショックにいたった1例

摘要

化膿性腸腰筋炎と化膿性股関節炎を合併し敗血症性ショック，急性呼吸窮迫症候群（acute respira－tory distress syndrome：ARDS）にいたったものの，救命できた症例を経験したので報告する．症例.78歳,女,主訴：発熱,失見当識．既往歴：腰部変形性脊椎症．現病歴：2002年4月から発熱し，内科外来を受診した．感冒の診断にて内服薬を処方されたが解熱せず，翌月初旬に軽度の見当識障害が出現したため翌日に入院となった．