婦人科疾患による急性腹症の手術一般外科医への注意

摘要

女性の急性腹症には産婦人科関連のものが紛れ込んでいることがある。 しかし，問診をとることが可能な状況にあっても上手に聞き出さないと，妊娠していることやその可能性があることなどをなかなか話してくれない場合がある。また，妊娠に関連しない婦人科疾患によるものの場合でも，本人の年齢や結婚歴，妊娠歴，家庭の状況などを考慮して手術や処置をしないと，社会的に取り返しのつかない負担を患者に与えるという結果を招く場合もある。