EL -C2-4　高齢者の皮膚疾患　高齢者の皮膚疾患 自己免疫疾患

摘要

人はなぜ老いるのか?は永遠のテーマと言ってよい.研究のテーマとしても極めて興味深いもので,おおくの研究者がそれぞれの立場から幾多の論文を発表している.中でも,ブレークスルーとなった研究は, Hayflickによって,細胞の分裂回数には限界がある事があきらかとなったことである.一般にヒト培養線維芽細胞の分裂回数は胎児由来の場合,平均50回である.代表的な早老症であるWerner症候群では,分裂回数は1/4から1/5である.この現象は,プログラム説と呼ばれるもので,これによれば寿命は遺伝子によって制御されており,老化は遺伝子にプログラムされているということになる.