わが国における精神医学と神経学の再統合

摘要

特集として「精神医学と神経学の再統合一新しい神経精神医学の流れ-」が組まれることになり,筆者にも表題のテーマが与えられた。 この特集が組まれたのは,おそらく本誌の編集委員の中に精神医学と神経学の再統合の必要性を痛感した委員がいたからであろう。 筆者としては大歓迎である。 もともとドイツ精神医学の影響を強く受けたわが国の精神医学は,精神神経学または神経精神医学として,精神医学と神経学を一緒にして対処してきた。