Randomized Partial Checking Mixの一考察

摘要

RPC－Mix[1]は，ランダムな置換処理の正当性を，各データ雀副こ左右のサーバのいずれかで開示することにより保証する. 開示の方法としてすべてのデータに対して，左のサーバで確率p＝1/2で開示する方式（確率的開示方式）と左右のサーバで半数ずつ開示する方式（開示数固定方式）がある．Mixーnetの安全性は頑健性，匿名性に注目して評価されるべきだが，文献[1]の解析は不十分である．本稿では頑健性，匿名性を定義し，これらの観点から上記の開示方式における，安全性を厳密に評価した．その結果，不正者がすべてのサーバを制御可能と仮定した評価モデルで，開示方式を開示確率とした確率的開示方式とし，4台以上のサーバで運用すべきであることがわかった．