(記事)建築物の超節水化技術の開発と途上国展開

摘要

建築物の節水化は，単に建築物における水使用削減，上下水道料金の節約，という観点のみで評価されることが多いが，大幅な節水化を実現することができれば，雨水の有効活用，排水のオンサイト高度処理，上下水道インフラ整備·運用の最適化省エネ·省CO_2，災害時対応性の向上等，様々なメリットが生ずる。 本稿においては，水資源を巡る最近の社会的動向について概説するとともに，超節水技術の概要，超節水化によってもたらされる様々なメリット及び途上国への展開について述べる。