設備編

摘要

設備工事の積算は，民間の見積りについても，公共の予定価格についても従来多くの問題をかかえ，未解決部分を残したまま今日に及んでいる。 関係者は何とか官民に共通の基準を持ち，それに沿った積算業務を行いたいと考えているが，それが得られないのには幾つかの理由がある。従来，設備工事の積算基準が決めにくかったのは，第一に，設備の内容が時代と共に進歩変遷し，常に→定の基準で捉えにくいことである。舞二に，設備工事の取引き形態が複雑になりチ設備専門業が設備工事を受注した以後,設備業の内部でも多くの専業に分れて施工が行われ,設備の工種が多くなることである。 第三には，個々の設備業によっても発注先や直営·外注のやり方がかなり違っている実情である。 これらのことが特に見積り内訳書について，統一を得られない主な原因であった。