2層タイルの圧粉成形及び焼結における材料特性の測定と有限要素シミュレーション

摘要

定荷重単純圧縮試験により高温下で変形抵抗を測定する方法を提案し，焼結中の温度とひずみ速度依存性を考慮した変形抵抗式を決定することができた．本方法は比較的簡単な実験で，セラミックス焼結体の変形抵抗，収縮曲線を求めることができる．測定された材料定数を用いて有限要素シミュレーションを行うことにより，溝付きタイルの焼結における不均て収縮挙動をシミェレ一ショソすることができた．また，不均一収縮による焼結割れの発生を予測するために，焼結3点曲げ試験を行い　 限界体積ひずみ差を測定した．3点曲げ試験において作用させる荷重を制御することによって割れが発生する限界値を求めることができた．木方法では，変形抵抗の温度とひずみ速度依存性及び収縮ひずみ速度履歴を考慮してシミュレーションを行ったため計算精度を向上させることができた．