タイル·ライン変換機能を備えた動き探索用ロードバッファの提案

摘要

動画像符号化の高速化には，処理量の大半を占める動き探索の高速化が必要不可欠である．SIMD演算器は，その高速化を実現するハードウェアとして有用ながら，一層の高速化には，ボトルネックとなっているキャッシュメモリに対する非効率なアクセスを解消する必要がある．本研究では，このボトルネックの解消に向け，SIMD演算器とキャッシュメモリの間に挿入するロードバッファを提案し，有効性をシミュレーション評価により示した．