花王(株)和歌山工場1号ボイラーのガスタービン排気再燃化システムの構築

摘要

和歌山工場は、家庭品（洗剤、シャンプー、リンス等）と化学品（界面活性剤、油脂化学品等）を主に生産する基幹工場であり、主力ボイラーである1号ボイラーの燃料にはC重油を使用していた。 また本設備は、設置後30年経過していたこともあり、設備等を見直す時期にきていた。 課題は、燃料のクリーン化（都市ガス化）をはじめ、熱（蒸気）と電力の高効率で安定した供給と、プラントから出る有臭ガスの一層処理を実現するためのガスタービン排気再燃化システムの構築であった。 そこで、単に当ボイラーの延命化を図るだけでなく、省エネルギーおよび環境改善も重点課題として取組んだ。 そして、2000年7月より、当システムでの操業運転を開始し、現在に至るまで、メイン動力システムとして、安定運転を継続している。