都市ごみから再生可能エネルギーを回収する都市型バイオマスシステム

摘要

東京ガスは、天然ガスの環境性に着目して、いち早く都市ガス原料として天然ガスを導入した。天然ガスは同じ化石燃料である石油や石炭に比べるとCO_2のみならずNO_xやSO_xの発生量においても環境にやさしい燃料といえるからである。しかし化石燃料であることには変わりないため、東京ガスでは天然ガスを主体とした都市ガスの利用においても、より環境性の高い利用法に取り組んでいる。そこで都内の事業系一般廃棄物のうち、その多くが再利用されていない厨芥と雑紙類の混合ごみを原料として、乾式メタン発酵法を活用したバイオガスと都市ガスとの最適混焼により、計画的·安定的な再生可能エネルギー利用を目的とした都市型バイオマスシステムの実証事業を行っている（写真1）。