地域冷暖房の性能とコージェネレーションシステム導入効果

摘要

地域冷暖房の性能は、建物単独に設置される個別熱源システムに比べ、エネルギー利用効率が高く、省エネルギーであることが稼動実態調査より明らかにされた。地域冷暖房の高効率な熱源システムの研究や計画·運転管理技術を、一般の個別熱源システムに広く活用することにより、業務用建築物の熱源システムの効率が向上し、炭酸ガス排出量の削減に寄与し貢献できると期待される。 また、CGSを導入することにより、地域冷暖房の熱源システムCOPは約20％向上している。 適切なCGSの導入は省エネルギーとなることが、地域冷暖房における導入効果から明らかとなった。しかし、CGSの性能評価には、省エネルギー効果をどのように配分するかの考え方により、評価の結果が異なることも示された。 客観的で公正なCGSの評価を行なうために、評価の対象に対してどのような配分手法を使用すべきかについては、多方面からの意見を取り入れ、オーソライズしていくことが今後の課題と考えている。