MW級高効率ガスエンジンの最新動向：バルチラ新型ガスエンジン－WARTSILA 16&20V34SG

摘要

バルチラは1992年に希薄燃焼、火花点火のオットーサイクルガスエンジンの開発を開始し、最初の34SGエンジンが1995年に公開された。 このガスエンジンはバルチラのベストセラーとなったVasa32型ディーゼルエンジンをベースエンジンとした。 その後、Vasa32型の後継機種であるWartsila32型ディーゼルエンジンをベースにしたWARTSILA34SGが市場に導入され34SGシリーズの出力領域は9MWまで引上げられた。 これによりかつてはガスタービンの領域であった出力レンジまでを高効率でカバーできるようになった。 回転数は720rpmまたは750rpm、シリンダ数は16と20、軸出力範囲は6,950kWから9,000kWで、今日の火花点火ガスエンジンとしてはWartila34SGの熱効率は最高レベルとなっている。Wartsila20V34SGの初号機は2001年2月にスペインで運転が開始されて以来、期待通りのエンジン性能を発揮している。