AE法によるMg合金の損傷評価に関する研究－腐食と熱履歴の影響について

摘要

環境問題への対策が叫ばれ始めた頃から，機械構造物にはCO_2の排出削減が求められてきた．よって，自動車などの輸送機械では，軽量化による燃費向上での対処が積極的に行われている．このような状況下で注目されているのが，実用金属中で最も軽く，比強度も高いMg合金であり，Al合金や樹脂材料の代替材料として期待されている．しかし，耐熱性や耐食性に劣ることから，使用環境によって機械的特性が大きく変動するために，一般的な機械構造用部材としての実用化に向けてのネックとなっている．そこで本究では，Mg合金の熱履歴と腐食の影響を，非破壊検査法の一つであるAE法でリアルタイムに評価できるかを検討した結果について報告する．