3次元超音波探傷システム「3D Focus-UT」の開発

摘要

3次元フェーズドアレイ超音波探傷システムを開発した。本システムはマトリクスアレイセンサにより点集束ビームを3次元走査して得られた探傷データを、検査対象のCADデータと共に3次元表示させることができる。一般に3次元走査には複雑な遅延時間設定が必要となるが、設定を容易にするために3次元レイトレース解析を適用した。また、データ収集回路は256素子同時送受信に対応しており、高速計測が可能である。本システムでは探傷結果を空間的に一括走査·評価できるため、従来フェーズドアレイ法に比べ検査時間の短縮が期待できる。