マイクロ水力発電技術：自動車用発電機を用いた水力発電について2事例紹介－工場排水を利用したマイクロ水力発電

摘要

2002年9月に西尾製作所、2004年9月には幸田製作所に工場排水を利用したマイクロ水力発電装置を設置し、運転を開始した（写真1、写真2）。 この水力発電は新エネルギーの中で「自然エネルギー」を利用する水力発電と自動車用発電技術（オルタネータ）を融合させた、新しいシステムである。 工場排水の水力発電への活用は全国的にも例がない。 デンソーは「デンソーエコビジョン2005」で省エネルギーについて“2010年度までに生産工場のCO{sub}2排出量を1990年レベルから10％削減する”目標を掲げ、省エネルギー加工技術開発、コージェネ展開·新エネルギー導入、「パーフェクトエネルギー工場」作りを柱として省エネ活動を推進している。 マイクロ水力発電装置の導入は、工場内の未利用エネルギーの活用を図ることを目的とした新エネルギー導入の一環である。