マイクロ水力発電技術：八ヶ岳南麓の三分一湧水公園における水力発電－湧水を利用した北杜市のマイクロ水力発電

摘要

北杜市は、山梨県北西部に位置し、北は八ヶ岳連峰、南西は甲斐駒ケ岳から連なる南アルプス、東は茅ケ岳、北東は瑞牆山などの日本を代表する美しい山岳景観に囲まれている。清らかで豊富な水資源、高原性の気候、日本で一番長い日照時間、歴史的な街並みや滞在型温泉地など、豊かな資源に恵まれたまちである。 本市は、この豊かで美しい自然環境の水と緑と太陽の恵みを次世代に伝えるために『人と自然が躍動する環境創造都市』を基本とし、人と環境が共生できる社会をめざしている。 このような中、環境創造の一環として、『三分一湧水公園小水力発電所』が完成した。 本稿においては、その設備概要と設置の意義および導入効果等について紹介する。