ガス加熱式吸熱型ガス変成炉の開発

摘要

自動車部品などの耐疲労性、耐摩耗性などの向上を目的とした金属熱処理において、浸炭焼入れ炉、ガス軟窒化炉などの熱処理炉内に酸化防止などの意味から雰囲気ガスとして導入されるガスを吸熱型変成ガス（以降、吸熱型ガスとする）と称し、都市ガス烏プロパンガス。ブタンガスなどの炭化水素系ガスと空気を高温触媒下で部分燃焼及び吸熱反応させて生成する。このガスを製造するための炉を吸熱型ガス変成炉（以降、変成炉とする）という。この変成炉は熱処理工場において必要不可欠な設備であり、1000台以上の市場への納入実績があり、顧客の多大な信頼を得ている設備であるが、近年の環境負荷低減またコスト削減の要求に対応し、かつ従来品からの置き換えも可能となるような省スペース化を目的とした、高効率のガスバーナーを採用したガス加熱式の変成炉を開発したので、ここに報告する。