北海スノーレ油田を対象とした4D震探による油層経年変化可視化の試み

摘要

本スタディ対象のスノーレ油田は，ノルウェー領北海に位置し，周辺には，スタットフィヨルド油田やグルファックス油田といった大規模油ガス田が成立している（Fig.1）。 スノーレ油田は1979年に発見され，1992年には油層性状把握が進んでいた油田南部で，2001年には引き続き油田北部においても生産が開始された。 水深は300～350mで，貯留層は海面下2,500～3,000mに分布する三畳紀～ジュラ紀に堆積した河川成の砂岩層である。これまでに60坑余りの生産井，圧入井が掘削されており，究極可採埋蔵量は，原油1,661百万バーレル（1bbl＝0.158987m~3）およびガス2,340億立方フィート（1ft~3＝0.028317m~3）と算定されている。