過渡的な剪断高活性面を利用する石炭浮選技術（M－COL技術）

摘要

当該技術の範疇は微粉石炭（500μm以下）に対するコールクリーニング技術（選炭技術）である。 コールクリーニング技術は生産に関わる物質（石炭）の精製技術であると共に周辺環境を考慮した環境浄化技術でもある。 なぜなら、精製の対極には不純物の"純化"が生ずるが、精製しない場合には事後の利用（燃焼、コークス製造等）で、これらの不純物（微粒岩石，粘土鉱物。 これらには量は産地によって大きく異なるが硫黄化合物も含まれる）の拡散による環境汚染、具体的には、選炭廃水による河川の水質汚濁、燃焼による大気汚染等が起こるからである。 また、かなりの結晶水を含む粘土鉱物の灰化反応は吸熱反応が主体になるため、その事前除去は省エネ効果のみならず、正味発熱量当たりのCO_2発生量の削減効果をもたらし、地球環境問題にも寄与するからである。