太陽電池はどう発明され,成長し,どうなるか？－研究開発,実用化の苦労はどうだったのか,そして輝くその未来を探る：その6 アモルファスシリコンはどのように登場し,太陽電池への展開はどのように進んだか？

摘要

本稿では，現在，薄膜太陽電池の将来を担うと考えられている，アモルファスSi（以降，a-Siと表記する）が英国のスピア教授によってどのように研究開発されたか？a-Si太陽電池が米国のカールソンたちによりどのように発明されたか？さらに，なぜ，日本でa-Si太陽電研究が盛んになったか？その苦労の道のりについて述べる．筆者も永年，a-Si太陽電池の研究開発に参画してきた．世界の人々がこの次世代の太陽電池にかけた熱い情熱を語り継ぎたいと思う．