サーモラベルを用いたモジュールの故障検出

摘要

一般的な電気機器類（テレビや冷蔵庫など）でも，故障前の異常発熱を体験された方は多いと思う．同じように，故障しそうな電気設備や断線しそうな端子部では，経年劣化や施工不良などの理由で電気抵抗が上がり電気が流れづらくなる．抵抗値が上がれば，電気エネルギーが熱エネルギーに変換され，異常発熱が起こる．これら発熱現象は，事故や故障の前兆として発生することが多いため，逆の論法で設備の異常発熱を管理していれば故障箇所を検出でき，事故を未然に防ぐことができる．ライフラインを支えている電気設備は，故障が起こると大事故につながる恐れがあるため，事故防止策や故障検出方法が必要であり，サーモラベルを用いた温度管理もその1つである．