屋根一体型高効率真空集熱·負荷応答蓄熱等を用いた創エネルギーシステムの技術開発

摘要

次に，現在の太陽熱給湯の貯湯槽は集熱器と一体化され屋根仕上材の上に番線等にて敷設している．また，ソーラーシステムでは集熱器と貯湯槽は分割されているものの，やはり集熱器は屋根仕上材の上に敷設している．いずれのシステムも，屋根仕上げ面より突出しており，また，集熱配管は露出されているため，意匠性の悪さが普及を妨げる大きな要因となっている．そこで，集熱器を屋根一体型とすることで意匠性の大幅な改善を実現するための各種，特に意匠性，施工性等の技術的課題の抽出及び検証を行った結果や実際に設置したことにより得られた知見や施工事例について報告する．最後に，太陽熱給湯システムは普及が進まず販売台数も減少傾向にある．この要因はこれまでにも分析されてきたが，状況は打開されているとは言い難い．そこで，商品のビジネスモデルの構築のために，消費者の太陽熱給湯の対するイメージ·意識調査を実施した結果について報告する．