地域発展に影落とすエイズのまん延

摘要

国連エイズ合同計画(UNAIDS)の推定によれば，2001年12月現在，全世界のHIV（エイズウイルス）感染者数は4,000万人，うち70％の2,810万人がサブサハラ·アフリカ（サハラ砂漠以南のアフリカ）諸国（以下，サブサハラ諸国）に集中している（図1）。 また，99年末時点でサブサハラ諸国の成人（15～49歳）のHIV感染率は，最も高いボツワナの35.8％をはじめ，軒並み20％を超えた（図2）。 エイズの拡大は1，210万人の孤児を生み出し，これは全世界のエイズ孤児の92％に相当する。