サブプライムの影響,見極めを

摘要

サブプライムローン（米国の信用力の低い個人向け住宅融資）問題の影響が中央アジアの資源国カザフスタンに波及してきた。2000年来，10％前後の高成長を誇ってきた経済が変調を来したのは2007年夏。外的要因によって国内の流動性が逼迫し，経済を牽引する建設の伸びが感化するとともに，不動産や自動車，家電の買い控えが発生した。2008年中は消費財の売れ行きに悪影響が残りそうだが，経済のファンダメンタルズは盤石で，影響は軽微にとどまりそうだ。