第31回『メンテナンストライボロジーII（1）』

摘要

メンテナンストライボロジーIIでは，システムが稼働状態におけるメンテナンストライボロジーについて述べる。一般的にはメンテナンスと言うと，この稼働状態におけるメンテナンスを言う。したがって稼働状態におけるメンテナンストライボロジー（以後MTと略記）はいわゆる潤滑油管理が中心で，これに設備診断技術として潤滑油分析による設備診断が加わる。設備診断技術としての潤滑油分析による診断は，システムの日常管理として非常に有効なものであるが，実情としては広く行われているとは言えない状況にあるようで，その有効性について理解が広がることを期待したい。