超音波による多孔質焼結含油軸受の油膜厚さ測定

摘要

超音波による多孔質焼結含油軸受の油膜厚さ測定について、その測定理論と軸静止時および軸回転時の油膜厚さ測定について述べた。超音波による油膜厚さ測定は、多孔質焼結合油軸受内の潤滑状態をリアルタイムに把握できる技術であり、ますます高性能化が求められる軸受の設計開発に十分役立つものと考えられる。さらに、本測定方法は多孔質焼結含油軸受の油膜厚さだけでなく、あらゆる材料間の油膜厚さ測定を行うことが可能であり、周波数50MHz以上の超音波を用いて、サブミクロンの油膜厚さを測定した結果も報告されている。以上のように、今後は様々な機械部品の潤滑状態の解明に応用·展開することができると考えている。