表示の信頼性をいかに確保するか

摘要

相次ぐ食肉および食品の偽装表示事件を受けて，食品表示の改善方向が検討され，罰則と立ち入り検査など法的な規制措置の強化を求める声が強い。 このような規制措置の強化は必要だが，それは国家の措置であり，それとは別に，生産者や企業自らの手で表示の信頼性を確保するための努力（単なる精神性でなく，しかるべき仕組みづくり）が行われるべきであり，国家もそれを促進すべきではないだろうか。 そのための考え方や仕組みについて述べてみたい。