小型レーザー加工機Quattro REPORT(2)：使用頻度の高さは予想外。フル稼働で受注量と加工範囲の拡大を実現する

摘要

昭和40年創業の同社は、特注品の装飾用照明器具の板金加工からスタート。 それに加えて現在は、計測器の筐体、舞台照明の操作盤などを主体に、業種を問わない幅広い分野の精密板金加工を行っている。都会という限られた立地条件に対応した集約型の工場内には、NCT（ARIES－245Ⅱ）やベンダー（FBDⅢ－1025NT、FMB－208）を初めとする各種加工機械が設置され、塗装までが守備範囲。加工製品のほとんどは、特注品の単品加工から最大で1ロット100個以内の小口ット品。 材質はSPHCが約80％、メインの加工板厚は1．6mm、顧客数は約10社である。 顧客は数十年にわたる固定のお客様ばかり。 毎月、途切れることなく仕事が継続しているため、コスト面での採算を度外視しても発注された仕事は一切断わったことがない、と稲垣千一郎社長はいう。 この稲垣社長の考え方が、平成13年2月に導入したQuattro稼働に、大きな影響を及ぼすことになる。